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<特別寄稿>繁殖についての取り組み 〜牧場と、若き酪農ミセスの奮闘記〜 | 2008年10月 |
<特別寄稿>繁殖についての取り組み 〜牧場と、若き酪農ミセスの奮闘記〜 |
子牛が生まれ、成長し、授精、受胎、分娩を経て初めて乳生産が始まります。周産期を順調に乗り越えた経産牛にとって、乳生産と並んで重要なのは再生産につながる「受胎(妊娠牛の確保)」です。 ところが、飼養頭数の拡大や個体乳量の伸びなどに伴って「発情が見えない」「なかなか受胎しない」といった繁殖に関わる悩みが増えてきています。乳検での305日間成績における分娩間隔が417日(平成10年)から425日(平成19年)へと伸びてきており、繁殖管理が容易な作業ではなくなってきていることが窺われます。 周産期管理、栄養、発情発見、授精の手技、妊娠鑑定、カウコンフォート・・・様々な条件が絡まって起こりがちな繁殖問題ですが、今回は酪農家の目線から見た繁殖管理についてのレポートをご紹介します。 |
![]() ↑画像クリックで拡大します | 発情発見という課題に取り組み、1年強という短い期間で経産牛の妊娠頭数を前年の200頭から252頭へ、年間で52頭も増やすことができた農場があります(繁殖管理ソフトDairyComp305での妊娠率は11%から20%台まで向上)。 富良野市に位置する(有)藤井牧場は、経産牛284頭を飼養しており、2007年の生乳出荷は2,808トンでした。この農場の繁殖管理担当である藤井睦子さんは、飼料会社での営業職の経験があり、日常の営業活動や社内研修会などで乳牛についての基本的な知識を学んでいたそうですが、本格的に農場の業務に取り組んだのはご結婚後からとのことです。 その睦子さんに繁殖管理の基本である発情発見や、意識していること、獣医師との関係などについて寄稿していただくことができました。 試行錯誤の中での取り組みを具体的に書いてくださっており、参考になる話がたくさん詰まった非常にすばらしい内容となっています。これからぶつかる新たな課題も出てくるかもしれませんが、農場一丸となって解決なさっていく様子も浮かびます。是非ご一読いただけたらと思います。 特別寄稿はこちらをクリックして下さい。 |
T 繁殖システムの再構築 ・繁殖のどん底、そして獣医師との出会い ・妊鑑マイナスの意味 ・「発情発見」をながら仕事から担当制へ ・兆候か直検か ・授精適期を狙う U 発情発見をどのように行っているか? ・1日4回牛舎へ行く ・根拠のある授精 ・牛の行動を予測する ・テールチョークの利用 ・待つこと V 繁殖検診の活用 ・獣医師との関係 ・牛群管理ソフト「DC305(DairyComp305)」 ・検診内容 ・繁殖目標 なぜ繁殖をがんばるのか? |